地下からきました

きみに読む物語の地下からきましたのネタバレレビュー・内容・結末

きみに読む物語(2004年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

ロマンチックがカンストしていたノア。
アリーは大げさな数字(365通の手紙、100回電話した)に弱く、激情型な性格なのでノアを選ぶのは納得できるようになっている。
浮気という多くの観客が嫌悪する展開で違和感のないように、アリーのキャラ像や物語の動線を作っていた。

同時にママのアナザーストーリーでもあった本作。手紙をきっちり残していたママの心情。
パパは卑怯な男だと思った。自分の言いたいことを妻に言わせておきながら、静観していた様子が。

ボートの上の嵐シーンは個人的にすごいと思った。
普通あんなアヒルロマンチックな場面の後大雨に当たりたくないもんなのに、あえてずぶ濡れにさせるのは「お清め」や二人の心を裸にさせるという演出になっていて巧いと感じた。

樹木のようにずっしりした重みのある愛で奇跡を起こした。
恐らく人が望む最高の最期では?