地下からきました

悪の教典の地下からきましたのネタバレレビュー・内容・結末

悪の教典(2012年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

生徒役の俳優陣が今観ると豪華。
伊藤英明が蓮実をやっているだけで原作ファンとしては観ざるを得ない。

原作は登場人物が多い上、分厚いので2時間で収めたのは素晴らしい。とは言え、駆け足なのは否めない。
やりたいことが多すぎた結果、原作の表面をなぞっただけの感じ。
モリタートはテンション上がった。

映像には出来ないことなのでしょうがないが、蓮実の心理描写がないのが難点。無かったことでサイコ感が強まったのはあるけど。
蓮実という怪物に対してあらゆる手で対抗する生徒たちが散っていく様も魅力の一つなので、そこが削られ、ただただ惨殺される描写が多かったのも残念。

文化祭のセットは舞台制作が張り切りすぎてリアリティがない。この学校には潤沢な資金と職人がいたのか?
「学校」で起こる惨殺が異質なのに、「テレビ番組」みたいな場所で行われていて勿体ない。

貴志先生が出てるとは知らなかったので驚いた。
蓮実に向かって意味深に「頑張って下さいね」と声をかけたのは、これから起こる虐殺に対して原作者(神)の目線で蓮実に呼びかけた様にしか見えないw