ギリシャ神話がモチーフってこととジャン・マレーが鏡に張りついてるスチール写真くらいしか知らなかったが、予想以上にオルフェウス。途中ちょっと寝ちまってわからんところもあるんだが、後半面白かった。オルフェは女王と愛し合ってるみたいなのに、なんで妻を連れて地上に戻っちゃうんかしら。妻も女王もって厚かましいんだが。何かというと置いてけぼりのセジェスト君も気の毒じゃないか？ 彼はこの先どうなるんだよ。彼って初登場時からすでに女王の眷属だったんだよね？ あまりにも自然に鏡の向こうに入っていく展開がシュールだった。生者であるオルフェが鏡に入るためのアイテムがゴム手袋とか、バイカーの格好をした死の使いとか、なんかウケる。要所要所でサッと出てきてキビキビと働く死の使い笑。オルフェウス神話ネタにお決まりの振り向くな案件はハードルが高かった。今はどこにでも反射するものがあるからさ。家の外で騒いでた連中はバッカスの女たちってことだろうか。そしてオルフェは女王の元に戻ったのに、女王は彼の記憶を消して地上に戻しちゃうのよね。そういうわけで男女の話なんだが、オルフェとウルトビーズの関係もよかった。ウルトビーズさんいいやつだなあ…
