1つ前にレビューしたWilliam Friedkinの『Sorcerer』トラック野郎 -南米死闘篇-(嘘)
本稿の主人公George Lucas監督の『Star Wars』と共に1977年の映画だが、映画の質感も興行成績もまるで違う。だけれどこれらは双子の映画であり、主題や、表現のトーン&マナーなど、まさにコインの表裏。おそらく、時代によって双方の評価が逆転するという、魅力的な相対性を持っている。しかも、「困った」(❓)ことにどちらも前半がスロー・テンポですね。
政治の腐敗 = ウォーターゲート事件 の裁判もおおかた決着が付いた1977年。今朝、TVニュースを観ていたら『大統領の陰謀』のモデルとなったボブ・ウッドワードが ドナルド・トランプ大統領についての新著『Rage』を発売するというニュースをやっていた。『Fear: Trump in the White House』(2018)の続編だ!
どちらの映画も巨匠デヴィッド・リーン監督から影響を受けたことが興味深い。前者は1957年『戦場にかける橋』から、後者は1962年『アラビアのロレンス』から。
コロナと気候変動が収束した時、
現代の『Star Wars』が生まれるかもしれない。
その頃にはこの映画もより輝きを増すのだろう。