幼い頃に両親を殺された女の復讐劇。
冒頭、9歳のカトレアが抜群の運動神経を魅せてくれる。ナイフでマフィアの手を突き刺し、追っ手から逃げる少女は、マフィア相手に肝が据わっている。
コロンビアからアメリカへ行き、復讐のため殺し屋になる物語なので、
「レオン」や「ニキータ」と比較してしまう。
前二作と比べると、人物描写が薄い印象。カトレアの両親、叔父、恋人、マフィアのボスと手下など個性がないので印象に残らない。登場人物の感情が伝わらず、ゲームの駒のように感じた。
アクションは見応えがある場面がいくつかあり楽しめた。成人したカトレアを演じたゾーイ・サルダナの身体能力は凄い。「アバター」の時は体調が悪かったのか、ずっと真っ青な顔してたけど…
元気だよ。そんなキャラだよ!
今回演じたカトレアは、身のこなしが軽やかで、あっという間に敵を倒す強い殺し屋。素早く静かに暗殺する牢屋のシーンはハラハラした。
一番印象的だったのがロケット弾をぶっこんで正面突破するシーン。スカッと爽快。マシンガンで次々と部下たちを撃ち殺し、ド派手に暴れまわり、マルコとの激しい闘いは期待以上のアクションだった。残念だったのはルイス。
できればラスボスのルイスとは直接対決してほしかった。