YAZ

情婦マノンのYAZのレビュー・感想・評価

情婦マノン(1948年製作の映画)
3.6
アンリ=J・クルーゾーの観る

密航ユダヤ人も運ぶ貨物船内で
発見されたロベールとマノン。
殺人犯ロベールがここに至る二人
を船長に語る回想とそれからの話

世間の評判ほどは。。。でした
有名なラストは印象深いけれど
そこだけ勝負ではとも思う

レジスタンス活動家のロベールがある村
で窮地のマノンを救う出会い
マノンにすれば人生変える絶好の機会で
それをステップにその後も何でもやるし
何でも言うわ
最初から胡散臭いな~と思ったが最後の
最後まで変わらず
この胡散臭さがいわゆる悪女とは違う
チープさがどうも合わずでした

裕福な暮らしだけを望んでるマノンは
ロベールなんか捨てて別な男に乗り換え
れば済む話に思えるし何度かチャンスも
有ったはずなのにね

確かにラストだけを切り取りロベール
目線で見ればこういう形でしかマノンを
自分の許に置いておけない哀れさは感じ
るにしてもそこに至るの思うとやや冷め
てしまう

手に負えない女を一度手に入れてしまっ
た男の悲劇ではあるけど二人が何故別れ
られなかったのか(少なくともマノンは)
の説得力が薄いのではないでしょうか

26/220
YAZ

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