シャトニーニ

パッチ・アダムス トゥルー・ストーリーのシャトニーニのレビュー・感想・評価

4.2
「笑いは消化に良く、どんな医学よりも効果がある」カント(ドイツの哲学者

患者に笑顔をもたらす「臨床(医療)道化」をつくりあげた実在の医師、ハンター・アダムス氏の半生を描く。先日「ジョーカー」関連のフォロワーさんおすすめで見ました。臨床道化って日本じゃあまり浸透してなさそう(そもそも自分が通院歴ほぼナシ)なので、ユニークに感じます。
道化。。。。最近の道化映画が怖かったり物々しいの多いんで、本来の道化の楽しい面、社会での需要を見直していく必要ありですよ

物語といえば、えっ、最初は精神病院スタート?しかも患者として??お医者さんドラマらしく医学学校からキャリアが始まるのを想像していたので大きな肩透かしをくらいました。レミゼのよう。
ただその患者としての目線を、後々の自らの発見と医療への貢献に繋げていくのだから、見終わったあとこのパートは凄く意義深い。リスへの突撃は名シーン。

現代の喜劇王といって過言じゃなかったロビン・ウィリアムズが演じていますが、今見るといささか重い気がするのです。後世の視聴者にはせめて、映画の中では笑い笑わせてくれる人であってほしい。子供たちの中に混じってはしゃぐ所なんてどこからどこまで演技で素なのかわからないほど。

キャストといえばフィリップシーモアホフマンとボブ・ガントンが脇を固めているので安心して見れます。

つらいこともいっぱいありながら、神を侮辱した所に蝶が飛んでるシーン、パスタの海のシーンはほっこりする。寒くなって鬱々としてきそうな秋に見られて良かったなと思う映画でした!!