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シモーヌの708のネタバレレビュー・内容・結末

シモーヌ(2002年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

アンドリュー・ニコル監督はデビュー作「ガタカ」が大好きでした。で、その流れで二作目の「シモーヌ」を公開時に劇場で観たのですが、レビューを書いておこうと思って久しぶりに観ました。「ガタカ」がシリアスな内容だったのに対して、こちらはかなりのコメディ。その落差に当時はちょっと驚いたことを思い出しました。

AIでつくり上げたタレントがCM出演するだの、写真集を販売するだのということが、普通になってきた今の時代にぴったりのテーマ。そんなところも今観たくなった理由ですが、まぁツッコミどころはたくさんあるのは確か。この作品が公開されたときは、ハリウッド映画でCGが多用されることに対する風刺を込めていたけれど、技術の発達によるAIで俳優の仕事がなくなることへの危惧は、俳優組合がストライキを起こすくらいになっていて、この映画の世界観があながち架空のファンタジーでもないことを実感させられました。

ウィノナ・ライダーがいけ好かない女優役でいい演技をしてます。ウィノナ、やっぱり綺麗だよなぁ。アル・パチーノの落ち目のくたびれた監督がコミカルにドタバタする感じもいい。ただ、ラストでシモーヌと監督が結婚してヴァーチャルベイビーが産まれちゃうというのは、ちょっとやりすぎかもしれません。
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