Frauヌコ

東京大空襲 ガラスのうさぎのFrauヌコのレビュー・感想・評価

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子供の頃、地元の公民館にて鑑賞した作品。

鑑賞してからかなりの年月が経つと言うのに、未だ鮮烈に思い出す場面が。

ひとつは駅舎に敵の戦闘機が銃撃し、その際母親が死に、生き残った小さな女の子が涙声で「おかあさん、おかあさん」と亡骸を必死になって揺さぶるシーン。
もうひとつは、タイトルにある「ガラスのうさぎ」が熱によってグニャリと溶けてしまうシーン、のふたつ。


物心ついた時から、祖母より戦死した祖父の話を聞かされ、毎年慰霊塔に連れて行かされたりしてました。
それまで言葉で語られるしか知らなかった「戦争」が、映像による「戦争」とは何か?を本作で初めて目の当たりにし、以後戦争を扱った映画やドキュメンタリーものを観ると、必ず上記ふたつのシーンが重なり、「もう本作のみで戦争の悲惨さは充分過ぎる」と鑑賞していた作品によっては最後まで観るのを止めた事も。

それだけ衝撃を受け、トラウマとなった作品。

だけど戦争とは何か、を教えてくれた作品には変わりないんですよね。凄く胸中複雑ですが。。。




平和で過ごせる現在に、感謝。