Frauヌコ

ギフトのFrauヌコのレビュー・感想・評価

ギフト(2000年製作の映画)
3.0
公開当時劇場で鑑賞。

キアヌ・リーブスが脇役でクソ最低なDV野郎を演じていると知り、(時期的にマトリックス・シリーズで席巻していたのに何故?と思ったモンです)好奇心に駆られ映画館へ足を運んだんですが。

…内容殆ど失念、アマゾンプライムで再鑑賞。

ケイト・ブランシェット演じるは、生まれつき超感覚(亡き祖母曰く神様から貰った「ギフト」)を持っており、同じ地域に住む人達の相談事に応じながら、3人の子供を育てている女性。
ある日、子供の通う学校関係者の婚約者の女性が行方知れずとなり、女性の父親からの依頼を受け、気が進まない中愛用のカードを捲る…

当時鑑賞した時は、思っていたのと違うとがっかりした覚えがあって、何故なのか今回再鑑賞してみて気付いたのは、サスペンスでありながらアメリカで問題となっている(日本でも同様ですが)、社会・家庭問題を浮き彫りにさせている所じゃないかと。
冒頭のいかにも怪しい雰囲気からの、主人公の周辺住人達も一癖もふた癖もあり、表向きそこらにいる普通の人なのに日常生活、態度や会話から滲み出る「闇」を感じ取ったりとサスペンスオンリーではなく、そこにドキュメンタリー要素を加えたために毛色の違うサスペンス作品となっていると思う。

主演のケイト・ブランシェットの演技は流石です。演技から滲み出る感情表現はお見事としか言えません。
演じる女性の心理状態が痛いほどこちらに伝わってきて、そうさせてしまう彼女の演技に感服。
床にぶちまけられたペンキに足を取られ尻餅つく場面、これ台本になく咄嗟に出た演技から生まれたものだろうなぁ。
この時ワンピース着ていたんですが、モロ下着見えちゃってるし。
ナイスバディ披露したケイティ・ホームズ、後にトム・クルーズと結婚するとは誰が予想しただろうか。
キアヌ・リーブス、あれ本人だと判らない…どうも彼は不思議ちゃん?天然?のイメージが強いです。。。