Frauヌコ

竹取物語のFrauヌコのレビュー・感想・評価

竹取物語(1987年製作の映画)
2.0
中秋の名月が近いので、月絡みで。


かなり昔あるイベントにて鑑賞済。今回再鑑賞。

本作は「竹取物語」を原作に、SF要素を取り入れアレンジした作品。
元々円谷英二氏が生前に映像化を切望していた題材だったとか。

初めて観た時はこれと言って印象に残らず。
エンディングに流れたピーター・セテラの「STAY WITH ME」エエ曲だなぁ…程度。

今回再鑑賞しての、追加点。
スケール溢れる作風に拘っているのは、冒頭の牛車爆走シーン(但し作品との関連性は謎)からのクライマックスとも言える月からの使者…まるで「未知との遭遇」に登場する未確認飛行物体と同型?と思われる物体飛来から見て取れるものの、心揺さぶられる場面皆無。
テーマがぼやけていて描写も中途半端。登場人物、主役級の心情がいまいち判らず。
そこへ主演の沢口靖子さんの棒演技が拍車をかける。彼女の美貌、今も昔も変わらず。演技も同様変わらずなのか。。。
中井貴一さん、頑張っていたなぁ。うん。
脇を固める役者は良かったです。 夫婦役を演じた、三船敏郎さんと若尾文子さんの掛け合い、帝役の石坂浩二さんと妃の岸田今日子さん、他伊東四朗さんとか。

あれこれ言いましたが、衣装は素敵でした。
衣装デザインをワダエミさんが担当しており、彼女のセンス溢れる衣装が拝めます。
制作費20億のうち、衣装代2億…うーむ。