円柱野郎

バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2の円柱野郎のネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

前作のラスト、ほぼジョークだった空飛ぶデロリアンの登場をそのまま話として繋げてしまう荒業が大成功!
30年後の未来世界にワクワクさせ、戻った現代の改変ぶりに混乱し、再び30年前の過去世界でミッションをこなす。
縦横無尽に時代を行き来するシナリオが実に楽しい。
未来世界はギミックの面白さとセルフパロディで導入の掴みにしてるんだけど、本当に盛り上がるのは改変された現代に帰ってから。
IFの世界観に「素晴らしき哉、人生!」の引用を垣間見てニヤリとするが、なぜ変わったのか、どうすれば解決するかの提示によるホームコメディからSFへの転換がホントに見事だよね。

再び戻った30年前の1955年世界では1作目の出来事の裏で暗躍(?)するマーティにハラハラし通し。
"年鑑を取り戻す"、"もう一人の自分に見つかってはいけない"というサスペンスを付加して盛り上げ方が上手いよなあ。
1作目を別アングルから再現しているのがすごいよね。
同じ役者を同画面に合成する技術は、撮り方の工夫が画面から伝わってきて、これもまた面白い。今ならCGだろうけど、光学合成の時代だもんね。

しかしこの映画の白眉は何と言っても次作へのフリですよ。
1作目のクライマックス、ドクがマーティを未来に送り出して天を仰ぎ見た後ろから現れるマーティ!
そして卒倒するドク!w
円柱野郎

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