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イマジン/ジョン・レノンのsingerのレビュー・感想・評価

イマジン/ジョン・レノン(1988年製作の映画)
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ジョン・レノンが40歳で亡くなって、8日で40年を迎えるということで、久々にこの作品を思い出して、観返してみました。
イギリスのロックが好きだった自分にとって、やっぱりビートルズはそのルーツの行き着く所だったし、1995年のアンソロジーをきっかけに、その音楽と歴史にドップリとハマってた時期がありましたね。
聴き始めて最初の頃は、有名でキャッチーなポールの楽曲を好んでいたけど、聴けば聴く程に、ジョンの持っているロックンロールの精神と、そんな反骨精神が強く表れた楽曲の方に、心が揺さぶられるようになっていったし、いや、でもビートルズはみんな大好きっていうのが前提ではあるけれども、それでもちょっとジョンだけは、物心ついた頃から亡くなっていたこともあってか、別格の存在だったんですよね。
そんなわけで、この作品はビデオソフトも買って持ってたし、当然何度も繰り返し観たし、オリジナルアルバムの「イマジン」より、今作のサウンドトラックの方を、よく愛聴してましたね。

今作が好きなのは、ジョンのキャリアを、ソロ時代からからではなく、ビートルズ時代から溯って描いてるところですね。
ビートルズのデビューから、解散まで。
そして、ヨーコとの出会いから、結婚を経て、アーティストとしてのキャリアを築いていく中で、
彼のパーソナルな部分と、クリエイティヴな部分の輪郭を、くっきりと表出させている作品だと思うし、ジョンのキャリアを描いた作品としては、やっぱり決定版と言って良いドキュメンタリーだと思いますね。
警備の無い自宅を訪れた熱狂的なファンを諭しつつ、食事を振る舞うシーンなんかは、とても印象深くて記憶に残ってます。

ジョンが生きてたら、今年でもう80歳だったんだなぁ。
作品のラスト、シンシアの言葉。
「彼の音楽は、私の また大勢の人々の心に生き続けるでしょう」。
その言葉の通り、今もなお、ジョン・レノンの音楽は心に残り続けています。

そして、今年も「Happy Xmas(War Is Over)」が街中を彩る季節になりました。
自分も毎年、この時期になると、この曲を聴いてます。

エンドロールで流れる「In My Life」。
ビートルズの曲の中でも、特に大好きな曲。
今年はそんなジョンの曲が、いつもより強く心に沁みた、そんな冬の一日の出来事でした。
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