カフカのオテサーネク

悪の教典のカフカのオテサーネクのレビュー・感想・評価

悪の教典(2012年製作の映画)
4.8
デオウ伊藤英明の爽やかサイコパス教師っぷりが楽しめるサイコスリラー映画。

熱心な教育的指導から生徒や教師からの信頼も厚い人気教師が自分の損得勘定から生徒たちを猟銃でぶっ殺して回る楽しい映画。

「サイコパス」って言葉が一人歩きして「ヒャハハハ」とか手垢まみれの笑いかたするのがサイコパスだと勘違いされてる昨今、『本当のサイコパスを見せてやる❗』と言わんばかりの原作者の意地を感じる。

原作者の貴志祐介さんは「黒い家」でも大竹しのぶさん演じるサイコパスババアを造り出し、日本映画にサイコパス犯罪モノを投下してくれたのはありがたい。

劇中、虐殺の舞台になるのは文化祭準備中で夜通し学生たちがはしゃいでいる学校。

ハスミンを信じて屋上付近で固まってた喜び組JKたちの『先生信じて待ってたんだよ…😢』⇒『チッチチーチッチチー♪』⇒『…なんで……(絶望)』⇒生徒射殺の下りが最高過ぎて何度見ても笑える。

『ちょっと男子~』系女子たちが袋小路で一網打尽にされるとき、ハスミンのお気に入り曲「モリタート」のジャズアレンジ「マックザナイフ」が鳴り出してハスミンと映画のテンションがMAXになるのもこの映画の名シーンだろう。

本当のサイコパスが見たい人、学園モノのヌルくて品行方正な感じが嫌いな人、高校生たちが酷い目に遭うのが好き人はオススメです。

※エンディングテーマが興を削いだので少し減点(普通にモリタート流せよ…)