まりぃくりすてぃ

ショコラのまりぃくりすてぃのレビュー・感想・評価

ショコラ(2000年製作の映画)
3.0
今年一番ハマったお菓子、カントリーマアム「チョコまみれ ヌゥ~~~~ン」を三個食べてから観た♪

すらりとした三美女、ヴィアンヌ(ジュリエット・ビノシュ)、ジョゼフィーヌ(レナ・オリン)、カロリーヌ(キャリー=アン・モス)が見分けつきにくい序盤だったけど、話の進展とともにそこはバッチリ。
ジョニデプかっこよかった♪

キリストにこだわる邪教?の村に良センス&不思議術のショコラティエ♀がひょっこり住み着いて「ショコラ店 マヤ」を開店、異分子として教会から無神論者認定もされちゃって波瀾を起こし、因襲打破、、っていう流れは、ケツァルコアトル伝説(☜マヤ文明)+『バベットの晩餐会』+『包丁無宿』かな。。。
事件は散発するものの起伏少なめで、大人向け的に整ってるノッペリした映画。チョコレートの絢爛さを画的に散りばめまくってる、とは必ずしもいえない。
転居や内装にかかった費用・手間、純益いくらあって生活がちゃんと成り立ってるのかどうか、といった生活感の領域が描かれず、また、テンパリングとかの職人芸についても全然語られなくて、、、話のほとんどは村内の人間関係に割かれてる。
よく「コンマ1℃や㎎単位など、繊細さがすっごく大切とされる職としては、ショコラティエ>パティシエ>シェフ」といわれてるよね? そのへんは映画の題材にしにくいだろうけど、『バベット』の後発作品、しかもコース料理じゃなくてチョコに特化なんだから、もっとインパクトをくれてもよかった。
ともあれ、ジョニデプかっこよかった♪

心の琴線に触れたのは、最後近くの、若い神父の説教! 私はかねがね、宗教やる者もやらない者も、「神の道」「人の道」「獣の道」のうち「人の道」を正しく歩むことにまずは全力を尽くせばいいのに、と思ってる。巻末(ネタバレ表記後)に、彼の説教を書いておきます。

ところで、わがチョコレート道(チョコ人生)をまとめてみる。

① チョコが好きすぎて、茶色クレヨンを食べた幼少期
② JS4バレンタイン、本命のコにわざわざ心込めて手作り(のグチャグチャな醜い)チョコを渡したら、「何でちゃんと買ったのをくれないんだよ?」みたいに気持ちを勘違いされて、そのコとは結ばれなかった
(バレンタイン系の話は多すぎるので、以下割愛)
③ 沖縄土産にもらってから「ちんすこうショコラ」にハマりすぎて、それ売ってる店ばかり探してたJC期(今はもう飽きた。ちんすこうは普通のが一番)
④ ロイズのチョコポテチにハマりすぎて、一袋を一人で平均十分で食べ尽くすというのを何度もやったJD頃(飽きてないけど、危険だからもう買ってない)
⑤ だいぶオシャレ化し、オレンジピールチョコとかを嗜むようになるとともに、「クーベル」「クーベル」ばかり言ってた社会人初期(オレンジはずっと好き)
⑥ だいぶ大人になり、ハイカカオ86%以上しか食べなくなってきたここ二年(ただし、右の頬にハイカカオチョコ、左の頬にノンオイルレーズンを放り込んで口の中でもぐもぐ和える?というアイデアに酔ってるので、結局カロリー高のままか……)
⑦ オシャレ化&大人化への反動(と疫病ストレス)で、チョコまみれを朝晩食べるようになったりしたここ一年(限界社会人期)

オワリ



▼▼ネタバレ▼▼
(新米のアンリ神父のイースターのミサの説教)

「今日の説教で何を話せばよいのか。
私は神の奇跡的な復活を語りたいのでしょうか。
違います。
神のそうした神性について語るよりも、人間性を語りましょう。
彼が地上でどのように暮らしたか。
その優しさや寛容についてを。
私はこう思います。
人間の価値とは、何を禁じるかでは決まらない。
何を否定し、拒み、排除するかでもありません。
むしろ何を受け入れるかで決まるのでは?
何を創造し、誰を歓迎するかで」