ともぞう

吸血鬼ドラキュラのともぞうのレビュー・感想・評価

吸血鬼ドラキュラ(1958年製作の映画)
3.1
ドラキュラ映画初のカラー作品。65年前の映画なので、ストーリーや演出は古さを感じさせるが、クリストファーリーの血走った目と口から滴る血は当時としては驚愕の怖さだったんだろうなと想像がつく。あと、長身で黒マント、黒い馬の黒い馬車、紳士の格好良さ。そして、襲われる女性は美人。やっつける方法は心臓を杭で打つか太陽の光、十字架とニンニクが苦手など明快なルール化。後々のホラーに多大な影響を与えた傑作であることはよく分かる。

〈あらすじ〉
数世紀にわたって人里離れた邸に住み、人間の生き血をすすって生きている吸血鬼と伝えられるドラキュラ伯爵(クリストファー・リー)の正体を探るために、その邸内に司書として住みこんだジョナサン・ハーカー(ジョン・ヴァン・アイセン)は、広間で美しい女(ヴァレリー・ゴーント)に救いを求められたが、彼女を抱きよせた瞬間、頚に女の鋭い歯をたてられ、現れた伯爵に襲われて昏倒した。やがて意識を回復した彼は、地下のドラキュラ家の墓所に入り、そこで石棺に横たわる女と伯爵の姿を発見した。ジョナサンは先端を鋭くとがらせた鉄棒をとりだし、これを女の心臓部に力をこめて打ち込んだ。こうすることによってのみ、ドラキュラの魔力から女を解放し、永遠の安息を死体に得させることが出来るのである。しかし暗闇の中で襲いかかった伯爵のために、彼も命をたたれた。ジョナサンの死体と日記を発見した親友の医師ヴァン・ヘルシング(ピーター・カッシング)はその死を知らせるため旧友の婚約者ルシー・ホームウッド(キャロル・マーシュ)を病床に訪れたが、頚すじにある歯のあとから、彼女も又ドラキュラの毒牙にかけられたのを知った。間もなく彼女は死んだ。彼女の兄アーサー(マイケル・ガウ)はある夜墓地で死んだ筈の妹に頚に歯をたてようとされ、医師ヘルシングの言が真実なのを知り、妹の死体の胸に鉄棒を打ちこんだ。しかしこのころ、アーサーの妻ニーナ(メリッサ・ストライブリング)のもとにドラキュラの手がのびていた。邸につれ去られた彼女を、生きているうちに救うため後を追ったヘルシングとアーサーは、ドラキュラを十字架をかざして追い詰め、朝の神聖な陽光にさらした。数百年の間生き血を吸いつづけてきた吸血鬼は、太陽の光のもとにみるみる一塊の灰と化した。ニーナは死の寸前に救われた。
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