茶一郎

ドーン・オブ・ザ・デッドの茶一郎のレビュー・感想・評価

ドーン・オブ・ザ・デッド(2004年製作の映画)
4.2
『ゾンビ×全速力』

「300」「ウォッチメン」のザック・スナイダー監督。
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のジェームズ・ガン脚本。
と今や超出世した二人による作品。
ロメロの「ゾンビ」の再解釈という扱いだそうです。
 
 映画の呼吸感:音楽使いが素晴らしい。これに尽きます。冒頭のタイトルまで、ゾンビが世界に広がるまでの10分間の疾走感は何度見ても最高。全速力で走る夫ゾンビは笑ってしまうほどの本気っぷり。ショッピングモールでの生活はリメイク元の開拓をするワクワク感とは異なり、わずかな狂気を含み緊張感が絶えないものでした。

 確かに「ゾンビ」やゾンビ三部作にある社会批評性などは薄れているかもしれませんが、98分間画面から一秒も目を離せない楽しいエンターティメント作品でした。
ショッピングモールを抜けてから、POVで描かれるその後、エンディングクレジットで観客にすら噛み付くゾンビ達は必見です。
茶一郎

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