茶一郎

アクアマン/失われた王国の茶一郎のレビュー・感想・評価

アクアマン/失われた王国(2023年製作の映画)
3.5
 何故だか懐かしい。ラッセンの絵でしか「海」を知らない人が作った「海」の「スター・ウォーズ」再び。
 冒頭、アクアマン=主人公アーサーが赤ん坊に向かって自らのヒーロー活動を人形劇で見せるシーンがあるが、全編この通り、おままごと感に満ちていて、公園の砂場でフィギュアを使って遊んでいるような観客を童心に帰らせるパワーがある。自分が小学生だったらブラックマンタのフィギュアをおねだりしていたと思う。
 マリオ・バーヴァ好きのジェームズ・ワン監督のまさかの『バンパイアの惑星』引用に驚かされながら、悪役周辺のレトロ・フューチャー的なデザインがツボ。バディモノから未開島冒険譚など狙ったB級感も好き。相変わらず「海」に対する解像度、距離感が奇妙で「海のスター・ウォーズ」と言っても、流石にR2-D2をタコにやらせていて(原作にあると言っても)、湿布コンブと併せてズッコケた。ありがとう!さらばDCEU!!【記録】

 ★ podcast「映画世代断絶」でユルめに話しました。
茶一郎

茶一郎