感情で人殺すジョー・ペシと理屈で人殺すデニーロに挟まれて、いつ殺されるか分からんハラハラに耐え続ける140分。
すぐにカッとなって勢いで殺しちゃうジョー・ペシも怖いけど、
長年の友人だろうが殺した方が自分にとって都合が良いなと思ったらあっさり殺しちゃうデニーロの方が怖い。
一緒に飯食いながら楽しそうにゲラゲラ笑ってるのに、実はこっちのこと殺そうと思ってるってメッチャ怖い。。
「ディオールのドレスがあるから貰っといでよ」
って言いながら暗い路地に誘導するデニーロ怖すぎ。昔ばなしの妖怪みたいやな。欲出すと殺される感じが。
主人公のレイ・リオッタは一応マフィアなんだけど小悪党というか小物感が拭えない。なんかチンピラっぽい。
ジョー・ペシとデニーロに挟まれて不安に苛まれるのが日課みたいな奴で、ちょっと気の毒だった。
カッコつけない、憧れのない、容赦ないギャングスタの世界って感じでしたわ。