ウォン・カーウァイの監督作品がNetflixに大量配信されていて、どれも懐かしくうれしいかぎり。
そんな中より今作は『恋する惑星』の甘い恋愛物語から一転、大人のラブスト－リーとなっています。
バックで流れる「夢二のテ-マ」にのせた、チャウ(トニー・レオン)とチャン夫人(マギー・チャン )
其々の伴侶に抱える苦悩や、アパートの人達の人間模様。
狭い廊下の妙な暑苦しさは、これから迎える夏の鑑賞にピッタリかも。
不倫をテーマとしてながら、ドロドロした昼ドラのような物語とは違う。
決してプラトニックな関係にならない。
後から後悔しない様、自分の気持ちに線を引く。そんなチャン夫人の身持ちの固さに一歩踏み込めないチャウ・・・煮え切らない男・・・
そして本作は、マギー・チャンのカラフルなチャイナドレス姿を楽しめます。
新たに見たドレスの数だけチャウとの関係も親密になっていくようなそんな作りが巧みです。
しいてなら、言葉少ない会話と二人のやり取りに「後は理解して下さい」と言わんばかりの作りが不親切。
っと、そこそこの年代の私が感じてしまう位に、難解な恋物語とも言えます。
