このレビューはネタバレを含みます
一言で言うと「ズルい映画」。
それなのに、それを活かしそこねている。
ファンタジー要素があるとして、それをほんのり使うのか、惜しみ無く使うのか、この作品に至っては後者が該当する。
失敗しているなと感じたのはファンタジーテイストに尺を使いすぎたこと。
「あの世」なんて一番時短してほしい部分だった。
現実から一番かけ離れているところで「人間ドラマ」するなんて、そもそも無茶すぎなんですよ。
期待していたのは、生まれ変わったその後だ。
思っていた通り、そこが一番面白くて泣けたし、きっと醍醐味だろう。
「あの世」での前フリがあればこそかもしれないが、もっと前フリ控え目でも問題はなかったはず。
終盤は本当に良い内容だと思う。
中盤の中弛み感が酷くて、そこをカットして後半の展開に時間を使ってほしかった。
正直、終盤もまだまだ説明不足な点があったため、丁度よく穴が埋まってより綺麗な作品になっていたかもしれない、それを考えると本当に残念で仕方ありません。
