このレビューはネタバレを含みます
密室劇の金字塔とされる一作。
タイトルだけは前々から、やっと鑑賞に至りました。
職場の上司達が面白かったと話していたのが動因となりましたが、とにかく感謝です。
ワンシチュエーションのサスペンス映画、法廷ものと似た陪審制度をフルに詰め込んだ無駄のない作品に仕上がっていました。
本作をベースとした作品も多いのでしょうね。
12人のおっさん達が狭い部屋の中で喚いているだけの映画、その解釈も確かに間違いないが、それだけで面白く作り上げていることに感銘を受ける。
被告人も証人も登場しない、本来用意したほうが盛り上げられるだろう材料を使わずに、有罪か無罪かだけにスポットを当てて起承転結をつけるのだから。
マジレスするならば、この12人がこの議題について話し合いをしなかったとしたら、思考ロックで100有罪になっていたかもしれない事前の検察や弁護人がポンコツすぎていてリアリティが無いのかなぁってことくらい。
法廷ドラマ系は好きだけど、陪審員制度が素材になると面白さがバリ増しになるイメージがありますね、今のところは。
本作のリメイクも多々ありますが、面白いジンクスを壊したくなのでちょっと様子見します。
