DVD買った。インタビューオンリーで9時間半という規格外の作品である。
第二次大戦中のナチスによるユダヤ人大虐殺
ふつう私たちがホロコーストと呼ぶそれを扱った映画に、監督のクロード・ランズマンは『ショア』という題をつけた。
ショアは、ユダヤ人自身がヘブライ語でホロコーストを指していう言葉だ。しかし監督はむしろショアという(当時は)聞き慣れなかった語をタイトルに使うことで、ユダヤ人が経験した「あの出来事」が名付けようのないこと、理解不可能なことであるという意味を込めたかったのだそうだ。(本作の影響で、ヨーロッパでもこの呼び方が定着したらしいが)
自分の想像力で浮かべられるイメージと、語ってくれた彼らの記憶と、実際におきたこと、それぞれの間にある隔たりを偽ってはいけないと考えさせられた。
ホロコーストについて映画を撮るのがどういうことかを考える上では、みないといけない作品。