寝屋川の工場長

トレマーズの寝屋川の工場長のレビュー・感想・評価

トレマーズ(1990年製作の映画)
3.7
友人から借りたDVDで鑑賞。怪獣の名前がトレマーズだと思っていたのは私だけじゃないはず…。
メイキングで監督はこう言っていた。
「観た人皆が単純に楽しめる映画を作りたかった。」
「トレマーズ」はそんな監督の願いが見事叶った作品だと言える。アメリカ西部の小さな町に、突如現れた怪獣の脅威が迫る。序盤は、町に住む人々の日常や個性を、中盤~終盤にかけては、怪獣「グラボイズ」の出現によって、恐怖に包まれる町の様子や、未知なる存在に立ち向かう人々の勇姿を対比的に描いている。全体を通して言えるのは、登場人物の表情が軒並豊かであることだ。笑う顔や不安が表れている顔、グラボイズに食べられる人の顔まで、全ての表情が生き生きしている。
怪獣の全体像をあまり見せない、という演出も上手い。映画「クローバーフィールド」でもそうだが、怪獣の全てを見せないことで、観た人があれはなんなんだ?という好奇心や、不気味なものに対する恐怖心を感じる。
ちょこちょこ入る演出が、後々に繋がる伏線になったり、物語を動かすトリガーになったりと無駄の無い96分だった。



P.S. メイキング観てたら、日本のメダルラッシュが起こっていたことに驚いたぜ…。おめでとう!