たま

そして、私たちは愛に帰るのたまのレビュー・感想・評価

そして、私たちは愛に帰る(2007年製作の映画)
3.5
子を想う親、親を想う子。

ドイツとトルコを舞台に3組の親子の深い愛が描かれる。

ドイツに住む年金生活のトルコ人の父と、大学教授の息子。
ドイツに住み娘の学費を稼ぐトルコ人娼婦の母と、トルコに住む反体制派の娘。
そしてドイツ人の母と、大学生の娘。

ドイツとトルコを結ぶ点と線。
運命の糸が空回りする
交わるようで交わらない。
解けるようで解けない。

映画なんだから普通そこは…と見ていてもどかしくなってくる。
普通の映画のセオリーとは少し違う。

思う様に気持が届かない、憎んだり、反発し合ったり悲しい出来事も起きる。
それでも行き着く先は無償の愛。

ラストは穏やかな気持ちになれる。
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