ドイツのトルコ人とその家族、トルコのドイツ人とその家族の人生が交錯する、切なくも希望ある叙事詩。衝撃の出来事が発端でそれぞれを結びつける。そんな出来事も描写が淡々としいるし、それぞれの章のタイトルが…
>>続きを読む変わり者監督ファティ・アキンがまだ真面目にドラマを撮っていた頃の代表作をようやく。
確かに脚本賞を取りそうなエモーショナルで入り組んだ話で、淡々とした演出や編集に逆に観客として心をかき乱させられる。…
ドイツとトルコを舞台に、三組の親子の不器用な関係性をオムニバス形式で描いたヒューマン・ドラマ。赤の他人同士だった彼らの関係が絶妙に交錯し、すれ違っていく展開が面白い。たとえいがみ合っている親子であっ…
>>続きを読むガソリンスタンドの冒頭のショット、片田舎の町のような、旅に出たくなるような風景が好きだった。
トルコの空港で棺が運ばれるシーンはドキッとした。死ぬと人は物のように運ばれる。この体はただの入れ物。
ド…
トルコ系ドイツ人を描くことの多い、ファティ・アキン監督。今回は、ドイツとトルコの双方向への移動と、交わりを作りだしています。
緻密に計算されたすれ違い。独特の音楽。3つの家族の運命は、2つの偶発的…
キアロスタミを観た時にも思ったことだけど、この世の輪廻の中で、それぞれがそれぞれのスピードで、それぞれの物語をもって生まれては死んでいくから、やはり一度では出会うべき人には出会えないし、結ばれるべき…
>>続きを読む3組の親子がニアミス状態で描写される人間模様。
憎しみでなく赦しで、心の平穏を。タイトルの意味するところはわかるし、話はうまく出来てると思うけど胸に響くものがなかった。詰め込みすぎ感。良くも悪くもな…
ファティ・アキン監督の「愛、死、悪に関する三部作」の2作目。テーマは「死」。
3組、6人の親子がドイツとトルコのふたつの国にまたがって交差する。
脚本、編集、キャスティング、ラストの余韻。素晴らしか…
ファスビンダーのメロドラマとイニャリトゥの群像劇が見事に融合したかのような美しい脚本だ。キャラクターたちの道が交差する様に興奮を覚える。いくつもの死を取り巻く様々な生について。天国の端、死に一番近い…
>>続きを読む合流車線から撮られる横パンのショット、女レジスタンス確保の際のカメラの動き、ファティアキンらしい奇妙さでアガる。
ハンナシグラの覚束ない身体性が予感させる不安、、
タイトルバックのタイミング。
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