zukki

8 1/2のzukkiのネタバレレビュー・内容・結末

8 1/2(1963年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

カメラのパンに合わせ、1ショットの人物が次々に入れ替わるカット等、長回しで構築する映像のリズムが終始心地良かった。

現実から妄想や夢へと無意識に遊離する感覚が、今まで見た映画の中で一番、実感に近い。現実逃避は唐突に、いつの間にか始まる。

ずっと苦悩していた主人公が「人生は祭だ」とようやく気づく、一連のモノローグと、登場人物が一同に会するラストに感動した。馬鹿げた妄想や空想を描きつつも、人間の真理に迫ろうとした作品だった。
zukki

zukki