しゅん

恋多き女のしゅんのレビュー・感想・評価

恋多き女(1956年製作の映画)
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まるで土曜夜のJR新宿駅東口駅前のような人混みとノイズの中で、イングリッド・バーグマンは「私は群衆が好き」と言う。群衆はパリでも農村で映され、彼らは騒ぎ歌いキスをする。勇壮な政治的野心は恋と新聞の中に飲み込まれる。ほとんど動物のように生きる人々を、古典的な恋愛喜劇の構造の中に取り込んだ群衆映画。「怠惰こそ我が野望」であり、「これも文明の一形態」。ルノワールの大らかさには抗えないものがある。

夕暮れの地面のピンクの着色がまったくもってうさんくさかったなー
しゅん

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