少女から女性へと成長する一瞬の煌めきが永遠になってしまったような、脆くて儚い映画。
命を絶つ5人姉妹の言葉で語られることはほとんどないなかで、「先生は13歳の女の子でないもの」という言葉は、確信的。
彼女たちのことを想像して語る少年たちのみずみずしい言葉と、薄っぺらなメディア。でも、どちらもやっぱり想像でしかない。
制服姿やダサいはずのドレス姿の少女たちをこんなにも妖艶に、そして、パッとしない田舎の家の中を魅惑的に撮るソフィアコッポラのセンスの塊。
ギリギリ10代だかどうだかの頃に観て、サントラを借りて以来、歴代iTunesに引き継がれてる音楽。音楽はよく聴いてるけど、物語をすっかり忘れていた。レコードのシーンがいい。