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男はつらいよ 幸福の青い鳥のぉゅのレビュー・感想・評価

3.9
2020年 鑑賞
BSテレ東にて、テレビ初放送の4Kでらっくす(4Kデジタル修復版)での一挙放送にて。38/50作目。

ー 幸福のとんぼと青い鳥を求めて ー
冒頭の夢始まり、“幸せの青い鳥”を探して、山に入る寅さんやさくららとらやの一面。幸せの国を... 現実は電車内で...

OPの大名行列のような祭り、うちの地元にもある。どこにでもあるんだね。

さくらの「もう一年もご無沙汰よ」。そして、あの温泉場の娘(有森也実さん)のゲスト出演。松竹の大船撮影所50周年記念映画「キネマの天地」を想起させる描写も...

寅さんの旅先ー 福岡県筑豊。第8作以降、度々登場した、旅芸人一座の娘・大空小百合(当時は岡本茉利さんが演じた)の成長した姿が今回のマドンナである大空小百合の本名の島崎美保(志穂美悦子さん)。あの雨の日のエピソードを語り合う感じが、長期シリーズならではを彷彿とさせる... まさかあのエピソードが思い出として登場するという感動!

東京にやって来た美保。寅さんに会えないことが原因か?体調を崩すが、看板職人の倉田健吾(長渕剛さん)に出会い、一晩お世話になる。

柴又に帰ってきた、とらやの余剰人員の寅さん。寅さんと再会した美保は、妙な縁から、近所のラーメン屋の上海軒で働くことに。
“上海軒に寅さんの恋人がいるぞ”
柴又中に知れ渡り(言いふらす若き日の出川哲朗さん)、大繁盛!
一方、とらやでは、美保の結婚相手を...
想像上の婿と結婚してからの寅さんのひとり語りがいいっ!美保に一欠片も、これっぽっちも惚れてないと言う寅さんだが...

健吾に会いにきた美保。あのハーモニカ、一流だ!クズではないとよ!
区民署の結婚相談所の若き日の笹野さん!
健吾の過去のトラウマを聞く美保。だが「泊まっていけよ」から、喧嘩別れを...

“女の気持ちの分からん人は好かん!“
美保に謝りたく、とらやを訪れた健吾。だが、またすれ違い... 来なければ良かったと出て行くが...

あの婚姻届が染みる... エ●●ー●●ン●や、ジンバ、ハーモニカ、センキューが、いいね!
ユニークと言われた今回の終わりだが、私は今まで観た中では、一番淋しく涙してしまった最後だった...

お正月に店番をするという珍しいタイプの終盤だった今作。珍しいのはそれだけでなく、最終的に恋愛の指南に転じたことも珍しい。更に1年で2本の寅さんが、この年は冬のみというのも珍しい!

そういえば長渕剛さん狂のいとこにこの作品のプレゼンしておこう!長渕さんの吹く楽器良かったなぁ... でもあれって、吉川晃司さんのものまねって、あの曲が歌われがちみたいなものだ! どちらもハーモニカ/はぁ、(また)モニカ だ! お後がよろしいようで!
次は念願の「知床慕情」!楽しみ!

“わたしの寅さん、ぼくの寅さん”に寄稿されたスチャダラパーのANIさん(ミュージシャン)。何度見ても飽きないところ。見るたびに新たな発見がある。それは自分のかんじ方が変わってたり、歳を取ってるからかも知れないけど。なので、見るたびに楽しい。と、おっしゃっていた。私も何度も見返して、新たな発見があったらいいな!そんな事が夢なんですよ!

1300(20-439)
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