スタンリー・キューブリック監督による戦争映画。ベトナム戦争へ赴くことになる若きアメリカ海兵たちの訓練時代から現地での実戦までを描く。
ストーリー前半は、アメリカ海兵隊に志願した青年 ジョーカー。キャンプの鬼教官・ハートマン先任軍曹の指導のもとで行われる訓練は、徹底的な叱責と罵倒、殴る蹴るの体罰が加えられ続けるという、心身ともに過酷を極めるものだった。さらに連帯責任による懲罰、訓練生の間で行われるいじめなどが描かれる。ストーリー後半は、ベトナムでの戦場生活が描かれる。
この映画は、過酷を極める戦場よりも、前半部の訓練の方が印象に残るし面白かった、というのが大方の意見だろう。
特にどんくさい「微笑みデブ」が食べ残しのドーナツを見つかって、連帯責任で罰として全員が腕立て伏せをしながらの中で直立しながらドーナツを食べるシーンは、笑えると同時に汗が出た。
自分もとろくさいので、もし自分もその場にいたら連帯責任にしてしまうのじゃないか…と一番「微笑みデブ」に感情移入してしまった。
後半部の戦場シーンは、今や「ハクソーリッジ」などのもっと凄惨過激な名作があるので感動はしなかったが、銃撃戦などの迫力はあってよかった
