えるる

恋の骨折り損のえるるのネタバレレビュー・内容・結末

恋の骨折り損(1999年製作の映画)
2.4

このレビューはネタバレを含みます

シェークスピア作品の時代設定を変更して映像化。シェークスピアにしては明るい感じで台詞や歌、ダンスに衣装や背景の色味も良かった。
最近のインド映画やミュージカル映画の様な統率力はあまり無いが一体感はある感じがまた良い。

当時の白黒テレビのニュース風に解説が入るのがおしゃれな演出、シンクロをやったり宙を浮いたりとミュージカルらしい浮かれた妄想の映像化が面白い。食エロに似て非なり。
この時代背景の王室映画だと王室のセットや衣装の豪華さを期待していたがそこは期待はずれ。衣装自体は可愛い。今まで秋の装いなのに急に毛皮羽織り出す違和感あり。4カップル全然好みが被らないは全員カップル成立しちゃうラブコメ感。今や1年あっという間なので チョロい条件出してきたなと思ったが20代の12ヶ月って長かったかもなって思い出した。結局、時代設定が変わったから起こった戦争に合わせてシナリオを作ってしまった為、終戦まで掛かったのなら5年近くかかったって事になってしまうのだが。

第二次世界大戦初期に架空の王国は戦争準備をする国々とは違い王子と御付きの3人を学問に集中させる事となり誓いを立てる。女人禁制、男色、娯楽なし。ところが国の代表として交渉に来たフランス王女と御付きの3人の女性に全員が一目惚れ。
誓いを破ってませんとばかりコソコソと片想いを募らせるもバレて誓いは破られるが王女達には揶揄われながら両思いに。
突然のフランス国王崩御により王女が喪に服す間12ヶ月間真面目に過ごせば女性達は彼等の想いに応えると約束。
第二次世界大戦が大戦化、戦況悪化、それぞれが戦地に赴いいたり戦禍を逃れたり。連合軍勝利の祝いと共に再会しハッピーエンド。

ミュージカルってこんな感じだったなって思い出させてくれる作品。最近のミュージカル映画やダンスや歌唱力などのスキルが高過ぎて圧巻させられる感じはないが緩く観れる感じも結構好きだと思った。ただシェークスピアは知識として観てはいるがシェークスピア作品があまり得意ではなく、内容はあまり面白くない。
えるる

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