ゆいこ

結婚のすべてのゆいこのレビュー・感想・評価

結婚のすべて(1958年製作の映画)
4.4
これはまぁなんと面白い!!
洒落た台詞回しとか、笑って観てたらいつの間にかちょっとホロリとさせられる所とか、どことなくビリー・ワイルダーの映画に通じるものを感じて好みドンピシャな楽しい作品。
サバサバしたきっぷのいい妹と、まさに淑女といった慎ましやかな姉。
生き方も考え方も何もかも正反対。
そんな姉妹が揃ってヒロインといえる本作は、結婚とは、幸せとは何たるやをテンポよく展開していく。
上原謙、堅物の役ほんと似合うなぁって改めて思っていた所に終盤のやりとり...お姉ちゃんの幸せを思って、不覚にも涙した。
登場人物皆、揃いも揃って変わり者だったけれど、自分なりの哲学を持ってる所が素敵だと思った。

雪村いづみ、ベレー帽めっちゃ似合ってて可愛かったなぁ。
開襟シャツもハイネックのトップスも、何から何までオシャレに着こなせるスタイルが目の保養だった。
この時代の女性のファッション、シンプルながら垢抜けていてとても素敵で見とれてしまう。

目も耳も喜ぶような、楽しい映画だった。
面白い映画、特に昔の作品の中から出会えた喜びは大きい。
また観ようっと。
ゆいこ

ゆいこ