ゆいこ

未来を花束にしてのゆいこのレビュー・感想・評価

未来を花束にして(2015年製作の映画)
3.8
キャリーマリガンは、「17歳の肖像」「グレート・ギャツビー」等、天真爛漫で可憐な役の印象が強く(それらの作品をきっかけにファンになった事だし)、抑圧された女性労働者をどんな風に演じるのか、とても興味深かった。
参政権は存在しないものとして、意見を考えるにすら至らない女性達。
彼女たちがいつしか決死の想いで叫び続ける闘いは、同じ女性として、時に目を背けたくなる程激しく苦しいものだった。
思い思いに意見を表明すること、投票という形で政治に加わること。
一市民が今や当たり前のものとして享受している権利の数々。
その歴史的背景に目を向ければ、一人一人の行動は変わってくるに違いない。
時として忘れてしまいがちな与えられた権利とその意味を、誰しもしっかりと向き合って考える必要があると思う。
ゆいこ

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