【猥雑なエネルギーの帰る場所は?】
岡本喜八監督のデビュー作。えっ??デビュー作?何という圧倒的な才能或いは感性!
結婚を軸にしたコメディタッチの、軽快でテンポの良い作品でした。
時代は1950年代。過去と未来、或いは純日本的価値観とアメリカ的価値観の混合した、時代の過渡期の空気感が映像や音楽からビシビシと伝わってきます。
理性と自立そして奔放な性。憧れつつも最後には平凡な安息へと戻っていく登場人物たち。これは西洋的なるものからの回帰を暗示しているように思われました。そして本当の情熱やエロスは「静」なるものの中にあり、陰徳のようにしぶとく積み重ねられていくのでしょう。
結論。姉さん(新珠さん)が一番エロい!