1974年にザイール(今のコンゴ)で行われた「ザイール74」というコンサートのドキュメンタリー。
B.Bキング、ジェームズ・ブラウン、クルセイダース、セリア・クルース、ミリアム・マケバ等。
アフリカ大陸のリズム!リズム!リズム!
音楽と踊りも素晴らしい。
個人的には聴き覚えのあるミリアム・マケバが見られた事が嬉しい。
アパルトヘイトに反対して国外追放された事は知らなかったけど、追放された1967年に「パタパタ」という曲がヒットして翌年には日本でライブもやった様です。
彼女はとても物腰柔らかく「ザイールのミュージシャンとアメリカのミュージシャンを混ぜてセットリストを組んだ方が良いんじゃないですか?それをお客様が喜ぶなら」と提案していた。その雰囲気は「南アフリカの闘士」の名とは余りにかけ離れていた。
このコンサートの後に行われたモハメド・アリのタイトルマッチの為、時々アリのコメントが入っているのも良い。彼の本音とも信念とも言える胸の内がよく分かる。
この時代から50年近く経とうとしているのにアフリカ系アメリカ人の状況はどうだろうか?格段に変わっているとは言い難いのではないだろうか。
ラストは絶頂期のジェームズ・ブラウンのパワフルなステージ。
アフリカ系アメリカンとかアフリカンとか関係無く、リズムと音楽とダンスで皆んなが一つになっているのはそれだけで美しくエネルギーに溢れていた。