しゃび

(500)日のサマーのしゃびのレビュー・感想・評価

(500)日のサマー(2009年製作の映画)
2.0
マーク・ウェブはミュージックビデオ出身の監督
らしい。この映画もさすが、音楽を乗せるセンスはとてもいい。
ただ、映画としてみると撮り方が下手だなと感じてしまった。時系列をバラしているのである程度仕方がないのかもしれないが、これだと4コマ漫画をずっと観ている感覚になってしまう。もう少し伸びやかにした方が個人的には好み。


シナリオ的には、2人が相性のいいカップルじゃないって初めから分かってて観る映画で、どういう立場で観るかによっても印象が違ってくるのかも。
サマーが確かめ確かめしながら、距離を縮めている時点で距離はあまり縮まらないという結果が見えているが、それでもトムの気持ちを考えるとなんだか切ない。

個人的にはあまり感情移入できるポジションがなかった。どっちつかずな気持ちでこの分かりきった恋愛模様を眺めているのも正直ちょっと退屈だった。

この映画は人を選ぶ気がします。

余計な一言ですが、サマーみたいな人って結果コロッと悪い奴に引っかかったりしますよね…




ネタバレ↓

終盤、希望と現実でスプリットさせたシーンが出てきたがあれはとても良かった。現実の方に、本当に現実感が垂れ込めている。ビフォーアフターみたいな極端な構成にしてしまうと、コメディになってしまうところを、うまい加減に仕上げていてセンスを感じた。
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