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ふたりのベロニカの10000lyfhのレビュー・感想・評価

ふたりのベロニカ(1991年製作の映画)
2.5
おそらく同一の日にポーランドとフランスでそれぞれ生まれ、同一の外見(性格もか?音楽の素養、恋愛/セックス依存など)を持った 2人のヴェロニカの、霊感?に影響される、脆い人生。一部の人が強く抱いているのかもしれない「世界にはもう一人の自分がいる」という感覚を、ある程度、現実味あるストーリーに落とし込み、一方で、その感覚の非現実性を(当時のミュージック PV のような)綺麗な映像と気怠いムードで表現した映画。そのような感覚を持っている人には響く(あるいは「違う、そうじゃない」と思わせる)映画なのか?撮影時のフィルタまたはポスプロ加工による、赤/黄/緑系のポラロイドカメラを思わせる色合いの映像は、まあまあ耽美できる。泡沫エピソードが多い(後半パリの鏡の反射光の嫌がらせ、浮気裁判など)。女性主人公映画なのに男性の性的幻想(前半ポーランドの露出狂、後半のストーカーなど)が色濃い。後半の「思いを寄せる相手に手がかり与え」は、ジェンダー逆で、アメリに直接的影響を与えていそう
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