芹沢由紀子

奇跡の海の芹沢由紀子のレビュー・感想・評価

奇跡の海(1996年製作の映画)
2.5
ぜんぜん好きじゃない、この監督は苦手。というかほかの映画を見てみようとも思えない。きっつい。
自分の中の鬱映画の代表。
文学作品の「女の一生」思い出す。
AV的な、悪趣味な性癖をさらけ出して「これが文学です、芸術です、アートです」とドヤ顔してる作品という印象。

でも、ここまで1人の観客に嫌悪感を抱かせることができて、なおかつスコアも高いし、名作の部類にカウントしてる方も多いから、賛否両論を巻き起こせるだけのパワーのある映画なんでしょうね!

私には、センセーショナルなものを打ち出せば話題がかっさらえるような安易な発想?としか受け取れない。

頭の悪い男に処女をささげ、依存していく頭の足りない若い女性の話なんだけど、それを聖母マリアみたいに描いている気持ちの悪い映画。でも、そういう女性たちが世界の歴史の中には普通に一定数いて、無関係な男性から称賛されているというのも現実なんだな。
女性を沼に沈めてカタルシス昇華、という男性側の陶酔には付き合ってられん。つまり、原作が嫌い。
芹沢由紀子

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