いいかッ!
手榴弾を投げつける時は、相手をよく確かめるんだ!
もしセパタクローの選手ならやめておけ!
確実に蹴り返してくるぞ!
間違いない!
………
トップアスリート対テロリスト!
純度100%の超絶アクション映画!!!
トニージャーやジージャーほどのスターはいませんが、とても面白かった!
サッカー(フリーキック)対テロリスト!
ラグビー(タックル)対テロリスト!
あん馬対テロリスト!
平行棒対テロリスト!
平均台対テロリスト!
セパタクロー!
テコンドー!
そしてもちろん、ムエタイ!
もはや異種格闘技戦でもない。
体操や球技でどう戦うんじゃーと思いきや、それぞれの特色と見せ場が爆発!
村人達も、純朴で無力なモブではなく、ちゃんとキャラが立ってる。
片足松葉杖の兄ちゃん、キックがすげー(松葉杖を軸にして繰り出す蹴りは、義足の烈海王を彷彿とさせます)。
子供達を守るおじいちゃんの枯れた奥義!(走り方かわいい)
復讐に燃える女の子がムエタイに目覚めるのもカッコかわいい。
やんちゃでワガママで跳ねっ返りだったぼんぼんが、父親(村長)を殺されて怒りに震え、立ち上がり、
彼は戦闘技術なんか持ってないにも関わらず、最後はボロボロになりながらも、
テロリストのリーダーに立ち向かう。
こういう少年漫画みたいな熱い展開もなかなかよかったです。
僕の頭が悪いせいか、よく言われる、ストーリーが破綻してるとかつまらないとか、一切感じなかったです。
アクション映画なのでストーリー重視じゃないかも知れないけど、
少なくとも、キャラクターの行動に説得力を持たせるための背景、としてなら別に問題ないし、
殺戮シーンや村人の涙には、こっちも悲しい気持ちになります。
主人公以外のキャラは掘り下げられないけど十分、魅力も見せ場もあるし、
村人は優しくてテロリストにはちゃんとムカつけるから、最後はすかっとする。
面白かった!
……
スタントなしを謳ってますが、そんなのは自慢になりません。
何故なら、死んでもおかしくない命懸けのアクション、
あれを仮にスタントマンがやってたとしても、その価値は変わらない。
どっちみち大いに自慢出来るからです。