るる

王と鳥のるるのネタバレレビュー・内容・結末

王と鳥(1980年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

王様と道化の関係を描いたアニメなのかな…とずっと気になってたやつ。そういうわけじゃないのか。鳥は、侠客というか、紳士なのね?

高畑勲がタイトルあげてなかったっけ、宮崎駿のほうだっけ。やっと。

ディズニーっぽい表現な気がしたけど、ディズニーの恋人たちの描写、あの艶かしい仕草、エロス、やっぱりとんでもなかったなと。

なんだろ、品があるな。2、3周回ってゲームの『カップヘッド』を連想したりした。

この場所ではこういうことが起きます、これが主題の場面です、このドタバタをしばしお楽しみください、このお歌をお楽しみください、場がはっきり決まってるあたり舞台というかオペラを思わせて面白かった。

絵から飛び出す羊飼いの娘、王様、本物の王様を落とし穴に落として成り代わる絵画の王様、見事すぎたな…見事すぎた。これ見られただけで満足。

警官隊、水上を走る舟も面白かった。蝙蝠のように空を、めちゃくちゃいい…秘密警察の概念って感じ、いい…

盲目の音楽家、良いな。世界への憧れに満ち満ちているな。

ロボットまで出てくんの!? と思ってたら、大量生産の王様のクローンが劣化していくあたり、めっちゃSFを感じて良かった。

そして物語は塔の上の姫を助け出す男たち、善良な男を手助けして進む精霊のフェイズに移行、よくできてるなあ。よくできてる。

牢獄で出会ったライオンを説得して王様へ牙を向く準備、王道いいなあ。

良かった。再見したい。
るる

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