みどな

ゴーストライターのみどなのネタバレレビュー・内容・結末

ゴーストライター(2010年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

スリラー。

ほぼ全シーン曇天か雨。晴のシーンがない。画も暗め。
見ている側に不気味さを与え、見ていて何一つ謎を明確にしない。
答えを与えず、次々謎を散りばめている。
(回収してない謎も多いような…)

主人公(ユアン・マクレガー)が謎を解いていくが、「謎」に魅せられただけで、何が謎か、何が答えかわからなかったのでは。
「わからない」から追求して行ったら大変なことになった、的な。
終始、主人公の名前が呼ばれることはない。
彼自身も「ゴースト」と呼び、物語のキーとなる前任者のマカラの方が名前を呼ばれる回数も多い。

ラストカットに鳥肌。
画面の外で「事件」が起きるが、一切映さず、物だけで事柄を語っている。
しかも、「誰が何のために」という一番知りたい答えすら
この映画は語っていない。答えを見ている側に投げているのだ。

彼はゴーストライター。
仮に彼が死んだとしても、問題はないのかもしれないね…
「誰」が死んだのか、わからないのだから。
みどな

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