YellTao

Vフォー・ヴェンデッタのYellTaoのレビュー・感想・評価

Vフォー・ヴェンデッタ(2005年製作の映画)
3.5
「沈黙の責任を知りたいなら鏡を見ろ」

もう既に、民意が通用しない"恐れ"は本国でも経験している。
それに沈黙させられ忘れられ、それさえも正当化されてしまい、同じ毎日を繰り返している一部一部の国民たち。

作中、謎の男“V”が「人々は政府を恐れてはならない。政府は国民を恐れるべきだ」と言うけれど、暴力や過激なことは嫌いだし、エスカレートする行為も嫌い。
だけど当たり前のことだと無視するのも嫌いで、おかしいと気付かないのが最も怖い。

現実世界においても権力に立ち向かう象徴となったガイ・フォークス・マスク。世界における評価が揺らぐここ民主主義国家にも、ユーモラスに異議を唱えることが出来るシンボルがあれば良いなと思う。
「私たち(民)の同意においてのみ、あなたは存在して(統治が承諾されて)いるのです」と。
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