クィディッチ・ワールドカップ決勝戦の最中、空に不吉な「闇の印」が現れた。
不穏な空気の中で迎えた新学期、ホグワーツで、100年ぶりに「三大魔法学校対抗試合」が開催されることになる。
命の危険を伴う試合のため応募資格は17歳以上と決められていたが、なぜか、4人目の代表選手に14歳のハリーが選ばれてしまう。
学校中から「抜け駆け」と冷たい視線を浴びながら、ハリーは他の選手と共に、3つの課題へと取り組むが…。
J.K.ローリング原作のベストセラー小説を映画化したシリーズ第4弾。
シリーズも4作目ということで、大分内容が複雑になってきましたね。
新キャラと旧キャラが色々と交じり合ったり、迫力あるシーンがあったりと、見ごたえのある内容でした。
シリーズではお馴染みの巧みな伏線の張り方は今回も健在。
細かいシーンも見逃さないようにじっくり見て欲しいです。
1作目と比べるとSFXも違和感なく見れて、技術の進歩を感じます。
ストーリー展開は、「原作を知らないとわからない!」という人が
いたけど、自分はそうは思いませんでした。
すんなりと見れて面白かったです。
私は原作を読んでいないのですが、相当ボリュームがあるとのことで、映画1本に纏めるのにダイジェスト的な構成になってしまったのは止むを得ないのかなと。
しかしダイジェストというだけあって、見どころ満載であると感じました。
説明が追いついて無いだけで。
本当の敵との戦いの部分からラストに至る部分はあまりに端折り過ぎかなとも思いましたが、それ以前の部分については素晴らしい構成だと思いました。
遂に(人型で)登場した「あの人」ですが、いい味出してましたね。
ただやはり前作、前々作とは違うと感じた。
最初のころはファンタジーを全面に、3作目は冒険とはまた違うが人間関係も目立つような見せ方だったが、今回は本当に人間関係が主体となっているような気がしてならない。
ハリーの恋、ロンの気持ち、ハーマイオニーの心、彼らの葛藤が彼らが大人になっていく証拠なのかもしれない。
この気持ちが友情なのか、それとも恋愛なのか、年若いうちはけっこうありがちな心の葛藤だと思う。
もちろん、この問題も今回の映画の見所だと思っている。
正直、思春期にありがちなピリピリとした人間関係が観てて辛いです。
ハーマイオニーがかなり気の毒。
でも美しかった…!!
みんな本当に大きくなったねぇ(しみじみ)。
いろいろシコりが残りつつも上手く締めてましたが……一つだけ残念だったのがエンディング。
歌は個人的にはどうかなぁと思いました。
もぉただの魔法ファンタジーじゃないぞってことなのかもですが、ちょっと浮いてたような…。
ただ、校長先生が言った言葉、
「人は困難なことを目の前にしたとき、楽な方を選ぶか、正しいことを選ぶかの選択に迫られる。
けれど、君は一人ではない。
君には友がいる。」
この言葉が心にしっかりと残った。
物語は、いよいよ次回作あたりで展開を見せてくれそうな感じ!
期待!