Ricola

昼下りの情事のRicolaのレビュー・感想・評価

昼下りの情事(1957年製作の映画)
4.4
遅ればせながら、5月4日はオードリー・ヘップバーンの誕生日だったとのことでこの作品を鑑賞。

タイトル名と、クーパーとヘップバーンの歳の差的に内容をちょっと心配していたが、全然心配無用だった。

舞台はパリ。探偵の父親(モーリス・シュバリエ)と二人暮らしの音楽院に通うアリアーヌ(オードリー・ヘップバーン)が恋したのはかなり歳上のアメリカ人富豪、フランク・フラナガン(ゲイリー・クーパー)だった。アリアーヌはまだ恋も知らないのに対し、フラナガンは相当のプレイボーイ。さてこの恋の行方は…。


本当、歳なのによくやるよ…とアリアーヌのように言いたくなるが、ゲイリー・クーパーだから許せてしまうところもある笑 歳をとってもかっこいい。

そしてビリー・ワイルダーのユーモアが至るところに散りばめられていていちいち楽しい。楽団たちが出入りするところ、不法侵入されて、飼い犬が吠えているのに全く気づかない夫人、マヌケな亭主、優しいお父さん…。

ロマンティックコメディというのがこの映画のジャンルにぴったり。とてもキュンとくるけど笑えるシーンもたくさん。

音楽も素敵。終わった後も余韻が残っていて、"fascination"を口ずさんでしまった。

そして、トドメがラストの列車のシーン。この作品を傑作にせしめたシーンだと思う。

やっぱりビリー・ワイルダー最高!!
Ricola

Ricola