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マルホランド・ドライブのScreen7のネタバレレビュー・内容・結末

マルホランド・ドライブ(2001年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

「夢」って①眠っている間に見る心象風景、②将来の目標や現実とは異なる理想郷など、複数の意味を持つ言葉よね。本作は②が①に強く影響を与えているストーリーで、鳥肌立った〜。遣る瀬無い愛の物語としては美しく、嫉妬や憎悪で真っ黒な感情は醜く、その二面性に惚れ惚れ。ダイアンの夢を通じて、人間の面倒臭い感情を上手く描いてる(色んな解釈あり)。内容については、素直に難しかった!!本作のような難解映画を鑑賞するたび、解説サイトにお世話になっております…。最初の2時間をリタ視点で追っていたら、終盤でまさに「寝耳に水」状態に。「今まで見てたのって…?」とそれはもう視聴者は混乱させられる訳です。夢(①)って支離滅裂で意味わからないものだけど、本作でもちゃんとその混沌とした姿を保っていたのが良かったな。それでいて、映画としてのプロットはきちんとしている。本編の中で解説しすぎちゃうミステリーより、こういう「好きに解釈してね」系の方が私は好み。
ビビリなので、2箇所ほど「ぎゃあ」となるシーンがあった。ホラー映画ではないけど、ずっと不穏で妖しげな雰囲気に包まれていて、そこが魅力的だったな〜!考察読んだ上で、改めて観たい。そうしてまた「ぎゃあ」って言うんだろうな。
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