回想シーンでご飯3杯いける

マルホランド・ドライブの回想シーンでご飯3杯いけるのレビュー・感想・評価

マルホランド・ドライブ(2001年製作の映画)
4.2
初見では意味不明、難解、、、さっきのシーンとこの場面がどう繋がってるの? と頭の中が謎で一杯になる。敢えて核心に触れないサスペンス映画は数あれど、本作の難解さは次元が違う。

監督は『ツインピークス』などでカルトな人気を誇るデヴィッド・リンチ。DVDの特典として収録されているインタビューで、彼はこう説明している。
「この映画は音楽のような物だ」

「意味」だけを焦って追ってはいけないと言う事か。かと言って、この映画はありがちなイメージ映像集では決して無い。空間や時間を意識した映像美、役者達の気迫迫る演技で、見る者は全く意味を理解しないままグイグイ引き込まれる。これも秀逸な音楽と全く同じ。そして、2回目以降の視聴、もしくは人によっては、個人運営によるファン・サイトなどによって、この映画が試みた壮大な実験、テーマに気付く事になる!

ただし、これもあくまで僕が得る事が出来た最大限の解釈であり、この映画の真のテーマではないかもしれない。