チャチャのパパ

英国王のスピーチのチャチャのパパのレビュー・感想・評価

英国王のスピーチ(2010年製作の映画)
4.2
何となく身損ねてて、それが為に中々手を出さずにいた映画の一つ。キングスマン2でコリン・ファースで思い出して観た。

史実を元に作られているので、突飛な演出などはないのだが、大戦前のイギリス政府と王室の様子が淡々と語られる。

王様の次男に生まれたヨーク公は、ズット自身の吃音に苦しめられ、それが新しいテクノロジーのラジオ放送で最も酷い形で世の中に露呈してしまう。

言語療法士という仕事がある事を知らなかったが、それまで様々な治療が試みられており、そのうちの一つに口の中にビー玉を詰めるあれ。ヒギンズ教授がイライザにやったアレだ。

恐らく意識的にそう撮っているのだろう。アルバート王子は画面の左寄りに、ローグは右寄りになって話しており、2人の距離感か近づいくると、お互いの位置か真ん中に寄ってくる。こういう描写は素晴らしい。

主演のコリン・ファースは勿論、周りの役者さんたちがみんな素晴らしい。力のある役者さん達とちゃんとした演出で作れば良い作品になるのだな。そりゃ、アカデミー賞沢山取ってるだけはある。