初の劇場鑑賞となり、スクリーン向きのダイナミックな画作りに圧倒された
ジャン=ピエール・メルヴィルを思わせる一枚絵を強調した俳優の立ち位置と構図はもとより、インテリアの色、照明に至るまでのこだわりがよく見えた
対して、舞い上がるカーテンと銃撃戦など、突然現れる躍動感もよく計算されている
これでこそ劇場で楽しめる場面だった
一方、前半がアート志向で少し堅苦しいのに対し、冒険的な後半の発見も大きい
やはりダイナミックなカメラワークやロケを活用した大胆なフレーミング
場合によっては、必要以上にダイナミックな演出が、野生味かつ生き生きとして伝わる
アートを意識してかなり繊細に作られた一枚画
極端な静と動の厚みみたいなグラフこそ、劇場で楽しめた