岡田拓朗

時をかける少女の岡田拓朗のレビュー・感想・評価

時をかける少女(2006年製作の映画)
3.8
地上波で鑑賞。
待ってましたー!
(ながら鑑賞なので薄っぺらいレビューですみません。笑)

タイムリープ×青春のマッチ度合いと相乗効果が素晴らしい。
どこまでも真っ直ぐで眩しいくらいの全力投球と元気な真琴は観ているだけで悩んでいることが吹っ飛びそうなくらい。笑

終わったあとの現実に戻される感が半端ないけど、さすがにこれはちょっと心洗われた。

自分の楽しさや幸せのためのタイムリープから、それによって不幸になる人がいることを諭す叔母の予言が伏線となってまさにそんな状況になり、そこでやっと誰かのためにタイムリープを迷いなく使うようになっていく真琴は、本当は優しくて温かい。

優しさや純粋さを持っているからこその恋愛においての悩みや自分に正直になれない甘酸っぱさは見ててもどかしさもありつつほっこりもしつつ、学生時代を思い出す。

好きな人が被るって社会人になると早々ないし、あのキラキラ感も含めた偶像みたいなものはやっぱり学生時代ならではだなーと!

反復されるシーンが基本的にターニングポイントになって、思い出の場所で最後の「未来で待ってる」に昇華される何とも言えないラストはやっぱりグッとくる。
よかったーと思いつつも切ないあのラストは何か言葉にならない余韻が残る。

そして何と言っても学生ならではの仲良し同士の関係性や距離が近いからこそ踏み込めない領域、何にも取って代わられないかけがえのなさは懐かしさもあって、しかもキラキラしてて素敵。
でもああいうのは本当に学生時代ならでは!
無目的に過ごせる日々の楽しさというか良さが際立ってるような作品でもあった。

P.S.
タイムリープという非現実的な世界でもストーリーがちゃんとしてたり、作品の中で現実的な描写や伏線、さらに内容のおもしろさがあれば、そんな作品はとても楽しめるしそれはそれでいいなーと思える。
あー飛びたい!!笑
岡田拓朗

岡田拓朗